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西オーストラリア・パースで働くダイビングインストラクターのブログです。ダイビング、海の生き物、ダイビングインストラクターの情報を発信していきますので、宜しくお願いします。
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2011年05月19日

ザトウクジラの恋の歌

裏ボスから、
ザトウクジラについて書けと命令がありましたので、
書かせていただきます。 ← 立場が弱い(いつも豪人ブログランキングで負けているので)



パースの西側に広がるインド洋には、
毎年ザトウクジラ(Humpback whale)が現れます。
ザトウクジラは、世界中に分布し、
体長13~15m、体重25~40トンもあり、
世界最大の動物であるシロナガスクジラと同じ、ヒゲクジラの仲間です。

胸ヒレが特徴で、非常に長く、体長の3分の1ほどになり、
その胸ヒレを水面に叩きつけて、遊んでいる(?)場面を
ホエールウォッチングのボートから見かけることがあります。
フリッパリング(胸ヒレで水面を叩く)
、スパイホップ(水面に垂直に頭を出す)、
ブリーチング(水面から体を飛び出させる)など、
活動的で好奇心が強いので船に近づくことがあり、
ホエールウォッチングで、非常に人気のあるクジラです。

西オーストラリアでは、9月から10月にロットネストアイランドで、
また9月から12月がダンズボロー周辺、
6月から9月はオーガスタ周辺で
ホエールウォチングツアーを行っています。

また、ザトウクジラの特徴はその「歌」にあります。
繁殖期にオスだけが歌う、この恋の歌(?)は、
複雑なフレーズで構成され、何度も繰り返されます。
同じ海域にいるオスは、同じ歌を歌いその年の流行の曲もあるそうです。

彼らは、何をこの歌で伝えようとしているのでしょうか?
どんな意味が込められているのでしょうか?

私たち人間には、この歌を理解することができませんが、
水中でこの優雅な声を聴くと幸せな気分になります。

ポール・ウィンターというサックス奏者が
Lullaby from the Great Mother Whale for the Baby Seal Pupsという曲で
ザトウクジラの声を使っているので聞いてみてください。


ザトウクジラは季節に合わせて、回遊をすることでも有名です。
南半球のザトウクジラは、夏場、南極海を餌場にして、
交尾と出産は、暖かい赤道付近で行われます。

約11ヶ月の妊娠期間を経て、1頭の子供を生み
母クジラと、子供のクジラは、常に一緒に回遊します。
そのときには、エスコートと呼ばれるオスのクジラ(父クジラではない)が、
この母と子に、付き添いながら旅を続けるようです。

フリーマントル沖でも、親子のクジラを見かけることがありますが、
ぴったりと寄り添い、仲良く泳いでいる姿はほほえましいものがあります。

はるか昔に、陸上での生活を捨て、
海に帰ったクジラたちも私たち人間と同じように、
子供たちに愛情を注ぎ、守り、育てているのですね。

もしかしたら、クジラたちも私たちには聞こえない声で、
子守唄を歌っているのかもしれません。

あの深遠なクジラのまなざしは

自然と共存する為に必要なことを、

私たち人間が忘れている大切なことを

全てを知っている気がします。


クジラに会いに行きませんか?
  


Posted by DIVE OCEANS Perth at 14:43Comments(3)ダイビング情報